ソーシャルストリーム・ビジネス: Twitter、Facebook、iPhone時代の消費者を巻き込むビジネスの新ルール

ソーシャルストリーム・ビジネス  Twitter、Facebook、iPhone時代の消費者を巻き込むビジネスの新ルール

ソーシャルストリーム・ビジネス Twitter、Facebook、iPhone時代の消費者を巻き込むビジネスの新ルール

本書1冊を読めば2010年時点でのインターネットサービス最先端を理解することが出来る本である。
そういう類の本は沢山あるかもしれない。本書は複数の著者が様々な事例やサービスを紹介しているが特に前半半分が面白い。後半は他の本にもあるサービスの紹介に成り下がっているが、1章から3章まではインターネットでサービスを行うものは、ぜひ読んでほしい。1章はソーシャルストリームメディアというものについて、時代の流れと共に現在を捉え直す。2章でソーシャルメディアが人を集める様を見ることが出来る。ここで面白いのはHarvard Business School Pressが出しているグランズウェルの中の考え方が人を集めるという分野に対して適切に落とし込まれている部分だ。ソーシャルメディアに関わっていない人物が関与し始めるためのきっかけを、グランズウェルの「The Social Technographics Ladder」にそって整えるべきであるという主張の部分かもしれない。
そして3章はマーケティング分野で特に面白く、一般的に言われているボタンの色や押されやすいリンク等についての事例をあげている。ただし、今までの常識を壊すものであったとしても、こうすべき!というひとつの回答は無いので、そこはちゃんと自分で考える必要がある。
後半はサービス紹介以外にもサーバやAPIOpenIDなど最先端の内容が書かれていることに代わりはないので、内容を軽んじ再度自社でサービスを検討するときのきっかけにして欲しい。