次世代マーケティングリサーチ

次世代マーケティングリサーチ

次世代マーケティングリサーチ

マーケティング3.0を意識したマーケティングリサーチ本です。
企業は常に顧客のニーズに答えたいし、常に売上を意識した戦略をたてたいと考えているけれども、ターゲットとなる顧客層、実際商品を買ってくれている顧客とはどのような人でしょうか。
それを知るためにマーケターと呼ばれる人たちは様々な方法をとってきました。従来はアンケートや利用者を募ったミーティング等が主流でしたが、ネットの発達により流れが変化してきました。特にTwitterFacebookのようなWebサービスなど、ネットへの書き込む敷居を下げたサービスだけでなく、ライフログをネット上に放出するようになりました。気軽に投稿できるアプリや文章不要の写真投稿など、その数は日々急激に増加しています。
その流れを受け、企業側でも様々な取り組みが行われ、顧客のニーズの把握に務めています。例えば、個に焦点をあてた把握や企業が主体的に顧客と接したり議論をする場(コミュニティ)を設けたりといった手法です。
ソーシャルメディアを活用し分析するポイントとしては、ブランドポジショニングの把握、インフルエンサーの特定やアイディア抽出などがあります。Twitterでも昨今インフルエンサーを特定し、そのインフルエンサーに対してアクションを起こすという手法が評価されつつあります。会社の規模に応じてその辺りの手法は選択することが出来るでしょう。
また、新テクノロジーに期待することとしては、オフライン上でのユーザーの動き、ニーズの把握やオフラインとオンラインの接点の増加、オンライン上のデータ解析能力あたりでしょう。また、店舗を持っている企業であれば、店舗内GPSあたりを気軽に導入できるようになれば、人の行動を簡単に把握することができて、モノの配置や商品の組み合わせ、セット商品の開発まで活かすことが出来るでしょう。
過去からマーケティング自体の目指す物は変わっておらず、その手段に幅が出来たことくらいです。そのなかでどの手法を選択し、どんなアプローチをするかが最も重要であることには変わりありません。