ネットの高い壁: 新たな国境紛争と文化衝突‎

ネットの高い壁―新たな国境紛争と文化衝突

ネットの高い壁―新たな国境紛争と文化衝突

学者達が書いている本なので,内容や書き方は非常に固いと思います。ただ,日本とは全く違う宗教的な統制がとれた国や中国等,タブーや一部ウェブサイトへのアクセスを禁止している国の実態や抜け穴,運用方法等が書かれています。
自由にどんなウェブサイトへもアクセスが出来る環境の方が良いかもしれませんが,各国とも色々と工夫しながら運用をしているし,イスラム圏では結構柔軟な運用がなされていると感じた。中国は宗教的理由ではないということもあるのか,かなり厳格で柔軟な感じではない印象。でも,そういった各国の事情に合わせて運用はなされているのだけれども,インターネットという世界は一つだし,調べ物をしたり新しいWEBサービスやデバイスといったドキドキ感を味わう分には全くもって関係の無い話。色々と制限がされていても結局利用者にとってWEBは最高のものなんだと思う。制限なんて大した問題ではないのかなと。