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世界を知る力 (PHP新書)

世界を知る力 (PHP新書)

海外を渡り歩いてきた著者だからこそ書ける内容。そして学校の教科書なんかには載っていない,もっと国際的な視点で見た日本の姿が書かれています。米中あっての日米。そして今後の日本がどのような役割を果たすべきか。そんな視点で書かれています。
文字の大きさ自体は大きいので,歴史を特に知らなくてもサラサラと読めてしまうと思います。そして,本書の最後の「あとがき」に書かれているマージナルマンについて引用させていただきたいと思います。

「マージナルマンとは境界人という意味で,複数の系の境界に立つ生き方という意味である。ひとつの足を帰属する企業・組織に置き,そこでの役割を心を込めて果たしつつ,一方で組織に埋没することなく,もうひとつの足を社会に置き,世界のあり方や社会の中での自分の役割を見つめるという生き方,それをマージナルマンという」

社畜にならず,常に自分を持ち続け,そして井の中の蛙に収まらず世界の中の日本という広い視野を持って生きる。それを教えられる本だと思います。

世界を知る力 (PHP新書)

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