Google Buzzの狙いはTwitterに留まらず--マイクロソフトのSharePointも標的に

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Google Buzzのリリースはプライバシー問題を含め完全に成功したとは言いにくい部分がありますが,そうは言っても,話題のBuzz。私なりに少し掘り下げてみたいと思う。このサービスは一体どこへ向かうのかということを。

Google BuzzTwitterを包含するサービス、他社サービスを飲み込むサービスと位置づけられているように感じているが、自分はそれが目的ではないと考えている。Googleがすでに提供しているサービスも含め,強引にでもすべてBuzzで時系列が追えるようにもなっているが,それは新しいWEBの考えを作り出す一つの布石なのではないかと考える次第だ。

現在個々人がブログを立ち上げてみたり、ミニブログを立ち上げてみたりと複数のページを立ち上げている。一人の人の周りに複数のウェブサイトが乱立しているようなイメージだ。Google Buzzの一つの特徴としては自分の興味ある人の書き込みを取得すること(Follow)である意味一つの独自ブログ的な位置づけになりえる。フォロー人数を増やしすぎると更新頻度が非常に高い一つのウェブページとなりえるが、最終目的は現在のサービスではなくて、そのフォローしているものをカテゴライズすることで、ある一つのカテゴリーを選択するとそれに言及される記事だけが更新される専門ブログとしても機能する。カテゴライズの部分に関しては自動的でも良いが、自動にしても手動にしても1人に対し複数の「タグ」をつけるようなイメージで、そのタグ同士が結びつき、一つのウェブページを作り出すように出来るのではないか。
これは、ウェブにおける革命だと思う。Google Buzzを高く買いすぎていると言われるかもしれないが、今まで無限に広がり続けると思われていたウェブの収斂だ。今まではウェブサイト同士,ウェブサイトの中の1ページ同士が結びつくという動きだった。一つのブログでは一つの話題。別のテーマを扱いたい時は同じブログでもいいけれども,あえて別のブログを立てたり,潰したり。そんなことが全く必要なくなってくるのではないかと思う。このBuzzからさらにカテゴリごとの自分独自の一つのウェブサイトを創りだすことができるのであれば,その情報元は一つのブログで,その中にいろんな話題が入っていても全く問題がなくなる。

今後,Google Buzzと同様のサービスが複数立ち上がってくることが予想されるが、外部のブログやミニブログ等のツール内容をどのように連携して自動的に取り込むか。ここは共通仕様の作成が必要だ。とは言っても、RSSのときもそうだったが現行のブログツールを拡張するだけでインターフェースぐらいは出来てしまうのではないか?と考えてみたりする。
Google Buzzというよりも、このコンセプトの凄さには感服するばかり。
大きな可能性を秘めているのではないだろうか?