SLEEPTRACKER

まだ結構人気のあるSLEEPTRACKER。快適な時刻に目覚めさせる加速度計です。なんだかんだ注文から手に入れるまで1ヶ月かかりました。

睡眠は,現在は睡眠段階ということでよく模式図を見ますが,昔は音でこの図を作っていたようです。どのくらいの音で覚醒するか。その音の大きさを図にしていくことで見た目は寝ている事に全く変わらないのに,何か得体の知れない変化を捉えていたわけです。それが現在は脳波を手に入れ,どの段階ではどの周波数が多いという科学的な数値を元に切り分けるようになったわけです。ただ,深い睡眠の時には覚醒させるときに大きな音や刺激が必要だし,深い睡眠状態のときに起こされると何かすっきりせず,ぼーっとしてしまったりします。私たちの日常では目覚まし時計をよく利用しますが,目覚まし時計が起こした時刻は体にとって睡眠が深い状態なのか,浅い状態なのかの判断はされません。そのため,起きたときにすっきりしているときもあれば,無気力な状態でぼーっとしてしまう事もあるのです。そこで,このSLEEPTRACKERを使うわけです。

SLEEPTRACKERには加速度計が入っていると思われます。睡眠状態を計測するさいに睡眠中の体動(Movement Time:MT)を覚醒ととります。まぁ,実際の細かい計測方法や取り方までは触れませんが。MTが発生すると腕も動かすことになるので加速度センサーに変化が生じます。このSLEEPTRACKERではその体動を計測して,覚醒していると判断された時刻にアラームを鳴らす。バイブレーションで知らせることになります。では,実際の計測結果を見てみましょう。

これは,私の睡眠中のデータをパソコンに取り込んだデータです。
SLEEPTRACKERで設定するものは3つ。

  • 入眠時刻
  • 起床時刻
  • アラームウィンドウ

アラームウィンドウというのは,起床時刻近辺でアラームを鳴らす時間の幅を設定するものです。先ほど述べたように,設定した起床時刻にアラームを鳴らすだけではただの目覚まし時計と一緒で,睡眠の深さなど全く考慮されません。そこで起床時刻の何分前から覚醒を捉えて,覚醒状態のときにアラームを鳴らすという事をするわけです。
上の図では,横軸が入眠時刻から起床時刻。縦線が覚醒です。オレンジの部分はアラームウィンドウによって起床時刻前に起こされた場合,予定起床時刻までがオレンジの色のラインで表示されます。実際,睡眠中に何度も覚醒しているのがわかります。また,入眠時刻は1時となっていますが,実際はもう少し早く,12時半頃に寝たため計測開始あたりのMTは見られません。
人の睡眠サイクルは90〜120分と言われていますが,沢山の人の最大公約数的な数値であり,かつ模式的に書かれるため,本来睡眠中には沢山の睡眠段階を行ったり来たりしたり,このようにMTが発生したりするわけです。MT直後にREM睡眠にはいったり,睡眠段階2に落ちたりすることをかんがえれば,本来MTだから覚醒というのもおかしな話なのかもしれません。また,年齢が20代では睡眠段階4という深い睡眠が比較的出現しますが,年齢の上昇とともに睡眠の質が悪くなり覚醒時刻が増えます。そのほかアルコールやカフェインの影響も受けるでしょう。加速度だけでは何ともいえませんが,私の場合入眠してから最初の縦線1時28分までは覚醒が検出されていません。Time in Bedが12時30分だとすれば,実際の入眠は12時40分頃でしょうか。自分ではすぐ寝たようにしか思っていませんがw 仮に12時40分だとすれば1時間程度で最初のMTがきているようです。
SLEEPTRACKERを使ってみて,アラームによってばっちり覚醒しました。覚醒をして腕時計を外して,もう一度寝ましたw 上の図でわかるとおり,休日にもかかわらず睡眠時間が短すぎますw 今度はもう少し長い時間で計測してみたいと思います。
パソコンへのデータ取り込みはSLEEPTRACKER Proでしか出来ませんが,データの移行はUSBで直接つなぐかと思いきや,パソコン側はもちろんUSBなのですが,時計の側は違います。

時計側に3つの穴があり

その3つの穴にはまるように挟んで,USBで取り込むという感じです。

なかなかおもしろいので,皆さんも利用してみるといいですよ!
SLEEPTRACKER