顧客の時代がやってきた!「売れる仕組み」に革命が起きる

顧客の時代がやってきた!「売れる仕組み」に革命が起きる
石塚 しのぶ
インプレス
売り上げランキング: 3995
おすすめ度の平均: 5.0
5 マーケターでなくとも興味深い

インターネットはあくまでもツール。ツールを活用し分析することで最適なマーケティング方法が見えてくる。インターネットによって今まで顧客の見えにくかったニーズが見えるようになり,またニッチなニーズも同時に見えてくるようになった。どんなマーケットで勝負するか,人という資源を活用したマーケティングを行った方が有益なのか,オンライン広告によるマーケティングが最適なのか。それを判断する力,マーケティング力によって大きく売り上げが変わり,また後発といえども十分に巻き返すことが出来るのだ。
アメリカの例が沢山出てくるが,インターネットにより各社がマーケティングを行ったりニッチなニーズを見つけたりすればするほど,ユーザーは比較をするようになり,より自分に合った会社を選択するようになる。本書に登場するアメリカの企業の例でいえば,すでに企業がサービスをユーザーに強要することは出来ず,ユーザーが企業のサービスを変えたり,サービスを選び直し,その企業を去っていく世界なのだろう。アメリカでは企業が積極的に民俗誌学の研究が行われているということだが,日本のような単一民族が大多数を占める国においては行動心理学あたりが必要になるのでしょうか。どちらにしても顧客が主導していくようになることは間違いないだろう。

それにしても,現在のインターネット上の広告というのは,なぜ罠みたいなものばっかりなんだろうとよく考える。本来広告は自らが興味を持ってクリックすべきなのに,間違えてマウスでクリックするような場所ばかりに地雷のように置かれていて,有名サイトのアドレスに酷似している偽サイトと全く同等に悪質だと思う。間違ってクリックすることと,間違ってキーボードを叩くと飛ばされたという事は個人的には全く同一だと思っている。個人のブログや有名サイトでもこういうタイプは多いけれども,本当に嫌気がさしてくるものだ。。。