ソーシャルブックマークから考えるWebの流れ 2

2. Tag と 検索の関係。

記事本文とTagの関係をよく見てみることは,非常に面白いものになるかもしれない。
ただ,一つ一つ見るのは非常に大変だ。

イベントを一つのフィルタとすることで,情報に優劣を与えることが出来ることは1で
述べたとおりだが,情報の優劣だけでは 闇雲に「優」と位置づけられるものを
読むという行為を勧めているようで,全く実用的ではない。

ここで「検索」を少し考えてみたい。
検索の方法として,1単語での検索よりは2単語で検索をするなど
複数単語で検索フォームを使う人が増えたというニュースを見た気がする。
毎日のようにWebを見ている人にとっては,非常に当たり前のような話だ。

例えば,Popularな単語とUnpopularな単語を考えてみるだけでも面白い。
2単語で検索する際,

Popular + Popular : 2つの単語が両方とも Popularな単語ならば,結果として現れるものも多いだろう。
Popular + Unpopular : Popularな単語とそうでない単語を組み合わせれば,上に比べて さらに件数が絞られる。
Unpopular + Unpopular : 両者ともPopularでなくなると,上の二つよりさらに件数が絞られる。

じゃあ,Popularな単語ってどんな単語?
これは色んな意見が出ると思うが,一つには辞書にある単語のような不動の単語が上げられると思う。
もう決まりきった言い回し。 例えば最近流行語で言えば 「Web2.0」「Ajax」なんかも
そうだし,もっと単純な「インターネット」などもそうだろう。

Popularという単語を使うことに対しても異論があるとは思う。
けれども,ソーシャルブックマークを考える上では重要な考え方だと思っている。
ある文章を読んで,どのようなタグを付けるのかと言った場合,100人がブックマークをする際に
多くの人がつけるタグ(Popular)となるからだ。

それに対して,Unpopularなもの。 これは人により非常にまちまち。
何が言いたいかというと,Popularな単語の不動性に対してUnpopularな単語の動性を強調したいだけだ。

不動だからこそ,検索に使用する単語としての価値が出る。
これだけ見ると,知識の多少には全く影響されないものだ。
それに対して,動的なものは 検索にももちろん使用されるが,Unpopularなものを使うことにより
対象を絞り込んでいるだけだ。
もしかしたら,Popularな単語で検索したが件数が多すぎるから後から Unpopularな単語を
付け加えただけかもしれない。

この2で重要なことは,検索単語でもPopularなものとUnpopularなものに分かれているということ。
そして,Popularなものは不動のものが多いという事だ。
3に続く。