電子商取引法ハンドブック

電子商取引法ハンドブック

電子商取引法ハンドブック

インターネットで物販を行うに当たり基本的な法律、判例を知っておく必要があります。法律というと堅苦しく取っ付きにくいイメージがあり、敬遠してしまいがちです。
私自身、本書を読み進めるのは大変ではないかと思っていたのですが、実際には面白くてサラッと読めてしまうものでした。あくまで事業に携わるに当たり知っておくべき重要な部分だけが抽出されていることと、法文書が最低限の紹介となっていることです。また、今まで知らなかったのだが、ECサイトのカート、購入に至るまでのボタンの配置、文言等にガイドラインが定められている事実、そしてそこから得られる法的な知見を得られるだけでも収穫と言えます。
知的財産、電子マネーあたりの知識も簡易的ではあるが得ることが出来ます。インターネット上で事業を行う場合だけでなく、今流行のネット配信を行う場合やネット上で著作物を公開、紹介する場合にも役立ちます。本書は関係法が全体的に網羅されていることから入門、概要の把握という目的で一冊手元に置いておきたい。そこから先の専門的な部分は別書を読むという流れだと、少し専門的な書でもスムーズに頭に入ってくるのではないかと思います。