ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である

「みたいもん」を運営されている"いしたにまさき"氏の本です。著者の選ぶ著名ブロガー110名へ独自にアンケートを実施し、その結果を著者自信の視点で分析し、得られた内容から著者自身の経験と合わせて一つの結論を導き出すものです。
著者自信の視点だけではなく、本書にアンケートの生データを載せることによって本書を手に取る全ての人がデータを見ることができ、かつ分析を行うことが出来るようになっている。大学の言語心理学分野で分析を少しかじったことがありますが、今となっては既に記憶から消えてしまっているので私自身は分析できませんが、ウェブ、特にブログ分野で活躍されている方々についての傾向等を知りたい場合には本書の生データが役に立つかもしれません。
著者はブログをはじめTwitterEvernote等、全てを総称してウェブ上のログとして語っています。ウェブログといえばブログの事ですが、ライフログを含めやはりウェブ上で情報をまとめたり、何かのサービスでウェブに記録する事はログでしょう。今後はウェブログ=ブログという認識を改め、再度ウェブ上のログについて考え直す事が重要なのかもしれません。そのログの中にもストック型とフロー型が存在します。Twitter的なフロー型も増え始め今後検索結果への影響も大きくでると思われますが、従来のブログはストック型が大部分ではないかと思います。改めてこの切り口は重要だよなぁと思った次第です。自分が提供したいサービスがストック型に向いているのか、フロー型に向いているのか。それによってアプローチの仕方が大きく変わる可能性があると思う。著者はその切り口によってユーザーのタイプを分析しているけれども、簡単に言うと変化を受け入れる人か、変化を受け入れにくい人かっていうことかもしれないですね。その他、続けるためのポイントがまとめられていますが、やはり無理せず楽しむ事が重要ですよね。