プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略とは「場」を提供する戦略だ。場を提供し、その場を活性化するサービスを提供すること。
この本ではその場をうまく提供するために、過去の失敗事例や成功事例を取り上げ、検討を行う。さらにはどの企業でも「場」を提供出来るわけでもないので、提供されている「場」を活用し、外部の力を借りるにあたりプラットフォームを提供している会社だけに利をもたらし、自社はそれに従うしかないという状況を防ぐための注意点も書かれている。また、プラットフォーム戦略が成功したとしても気を抜くことはできず、絶えず進化を求める必要性が書かれている。
プラットフォーム戦略は新しいものではなく、今までも存在していた。特に携帯業界は完全にプラットフォーム戦略だ。ただ、この本で読むプラットフォームの定義はかなり広く感じる事と、所謂Web2.0企業というのはプラットフォーム企業だ。単純な写真共有や音楽ならばまだしも、SNSというプラットフォームを考えた場合、一つのプラットフォームから別のプラットフォームへ移る人は少ない。つまり流動性がかなり低くなるということだ。自社がプラットフォームを構築するに当たりSNSのようなものを考えているのならば一考が必要だろう。
まず考えるのは、「場」でどのような人、組織をターゲットとするのか。そのコンテンツを考え、どのように活性化させるサービスを提供するか、キラーコンテンツ価格戦略、価格以外の戦略も事前に十分検討しておく必要がある。そうしなければ、プラットフォーム戦略は簡単にひっくり返り失敗、最悪の場合会社が傾く可能性がある。