スマートグリッド入門: 次世代エネルギービジネス‎

スマートグリッドは電気をどこに向けて送るかという最適化の問題だけだと考えていたが,実は全くそんな生やさしいものではない。それは日本でも積極的に導入すべきものだ。本書ではスマートグリッドを3つのレイヤーで考えている第1層は電力レイヤー(エネルギーレイヤー),第2層は情報レイヤー(コミュニケーションレイヤー),第3層はアプリケーション・サービスレイヤーだ。電気をどこへ送るかは足りている足りていないという情報が必要となる。そこで電力線で情報をやりとりすることが必要となる。また,アプリケーションサービス・レイヤーでは家電を情報端末とする部分だ。実際に一つ一つの家電に現在の利用している電気量を見せるだけではなく,さらに発展させて電力線を使った情報受信まで目指す。スマートグリッドを実現することはさらなる情報化社会,新サービス提供にはかかせないものだ。