一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方

一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方
佐々木 正悟
ソーテック社
売り上げランキング: 7295
おすすめ度の平均: 3.5
3 脳の働きを知る。
3 脳のメカニズム
5 脳に対するライフハック

心理学や脳の生理学に関して知識がなくても平易に読めるように書かれた本です。本書の評価は分かれると思いますが,アドレナリン=やる気としているようです。「やる気」を「アドレナリン」と置き換えて読んでみるのもおもしろいと思います。
「やる気」を出す,出さないという話は結構個人によって大きく異なっていると感じているのですが,本書は最大公約数という感じで書かれたのでしょう。往々にして,「やる気」や「目標管理」関連の書は同様の事が書かれているものです。本書にとどまらず,読んだ本の中から箇条書きで書くと

  • 短期的な目標を定め,達成することで成功体験をつみあげる
  • 阻害要因を書き出し,その一つ一つに対する解決策を考える
  • 日程的な締め切りを作る
  • 先延ばしにすることでのデメリットを考え,逆に達成したときのメリットを考える
  • 目標・目標達成までのプロセスを定期的に考察する(自分の強みを生かしているか,達成できると信じているか,他人の期待ではないのか?,すでに達成している目標ではないのか?)
  • 定期的に行うべき行動に対し「やる気」がないのならば,その部分を「仕組み化」せよ

という感じだろう。今のところ最良の本は「最強の集中術」かな。タイトルがちょっと微妙ですけどね。
基本的な事ですが,「最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術」に記載されている「仕組み化」に関しても,目から鱗でした。上記箇条書きに加えてありますが,定期的に発生する小さな事柄に関し「やる気」がなくダラダラと引きずってしまう場合は,この「仕組み化」の技術を応用すると良いでしょう。まだ1度だけではありますが,私も家の掃除や洗濯などを一元化して,一気に片付けられるように仕組み化してみました。定期的に続けば良いですが,続かなくなったときはもう少し「仕組み」を詳細に記述して乗り越えようと思っています。小さな事ですがこういう気が進まない事に対しては,かなり有効な手段だと思いますので気になる方はお読みいただくと良いです。