リーダーのための目標の立て方・達成のしかた

リーダーのための目標の立て方・達成のしかた
野口 靖夫
日本実業出版社 (2003/09)
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プライベートな目標というよりも、会社の中でのお話。目標の設定やグループ目標を設定し、部下のモチベーションをいかに保つか、そして、目標達成に向かう過程で発生する問題解決能力、そして最終的に目標を評価し、達成度のチェック、そして人事評価とともに、次の目標の決定等、その一連の流れが事細かに書かれており、非常に研究されている本だと思う。
マーケティングの世界のPDCAなどの手法を、そのまま目標やモチベーションなどに当てはめるという筆者の考えが、本書の章立ても含め、貫かれている本です。ただ、最終章ではプライベートでの目標達成に触れているけれども、この内容が非常に一般的なものに収まっていることがもったいない。ビジネスという世界での目標設定、達成などの過程をそのままプライベートで応用できるものは応用する。それが良いと思うのだが。

本書で目標の立てる手順だけではなく、複数の目標がある、または1つの目標を達成するために幾つもの工程がある場合、各作業の依存度を調べた後に計画を立てることが重要だ。それはある行動と、他の行動が同時進行できるものか、それとも1つが終わらなければ次に進めないのか。そういう細かい部分もつめる必要がある。
各章、各章で人の性格や行動の分類などが行われている点は、非常に面白いし身になる部分が多い。