Webキャンペーンのしかけ方。 広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告”

Webキャンペーンのしかけ方。 広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告”
渡辺 英輝 阿部 晶人 螺澤 裕次郎 伊藤 直樹
インプレスジャパン (2007/03/29)
売り上げランキング: 4304
おすすめ度の平均: 4.5
5 今のウェブマーケティングについて知りたいなら
4 具体的な実例がとても参考になるよ!
4 こんなにタネ明ししてくれる本はなかなか無い。現場感も十分で説得力もある。

4人のWEB広告に携わる人が語る現在のWEB広告および成功したWEBキャンペーンの分析が書かれた本。4人がそれぞれ語っていることもあって、それぞれ考え方が違うと感じるけれども、どちらにしても現在インターネットの世界で広告をどうしかけ、どのようなターゲットをどのようにWEBに導くのか。そんなことを考える事ができる本である。
NIKEはWEBキャンペーンを重視しているのか、本書の中で色々なキャンペーンが登場する。またトヨタ自動車に関しては、bBを発売したあたりで従来のマス広告に対する費用を削減しWEB広告を中心に展開すると発表されたと記憶している。現在、トヨタがどのような手法をとっているのかは知らないのだが、どちらにしてもここ数年来WEBキャンペーン、WEB広告というものが重視されはじめたことに変わりはないだろう。
WEB広告を行うにあたって、従来のイノベーター理論(2.5%のイノベーター、13.5%のアーリーアダプター、34%のアーリーマジョリティ、34%のレイトマジョリティ、16%のラガード)だけではなく、DRIPメソッドと呼ばれるものが書かれている。
その内容は

  • DEEP:一歩踏み込んだ深い関係
  • Interactive:対話から成立する関係
  • Participation:参加して実感
  • Repeat:誰かに紹介したくなること

というものだ。
未だにWEB広告というのは模索している状態だと感じているが、実際、本書で紹介されている広告をほとんど知らなかったのだが、それなりにリーチはあるようだ。まだ個人的にはWEB広告そのものが理解できていないだけなのかもしれないと実感した。