フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる

フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)
築山 節
日本放送出版協会 (2005/11)
売り上げランキング: 165
おすすめ度の平均: 5.0
5 脳年齢は自分の心がけ次第
5 ネットショップで同じものを買ってしまう・・・
5 思考が凝り固まらないように脳にもストレッチを

ついこの前、著者の本を1冊読んで、そのときに感想として触れた内容が本書にすべて書かれていた。パソコンやインターネットが脳をボケさせるとまで言うと極端ではあるが、使い方や接し方によってはボケを早める要因にはなるだろう。再度、利用方法、利用状況を確認する必要があると感じた。
また、前回は特に述べなかったけれども、「マジカルナンバー7」(本書ではマジックナンバー7)の考え方が違う。。。人は一次記憶として7±2チャンク分覚えることが出来るということだったはず。チャンクとは所謂1フレーズのようなもので、その長さは一様ではない。少なくとも5±2では全く違う。他にもカクテルパーティ効果の内容が全く違う。雑踏のなかから1人の人の話し声を聞き分ける能力のことではなく、カクテルパーティのような雑踏の中でも自分に関わる単語(例えば名前や気にしている事など)が発せられると、そちらの話を聞いていなかったにも関わらず注意が向けられるという事だ。まぁ、本書の内容にそれほど影響を与えないので別にいいのだけれども、ここまでさらっと書かれ、また2回目となると如何なものかと思ったので、ここに記しておく。
本書の内容としては、やはり前回の著書と同様に非常に興味深いし、自分にも"フリーズ"することがあると思っているので、パソコンとの距離感を再度見直す必要があると感じるとともに、専門用語も少なく、非常にわかりやすい本だと思う。
著者の言うボケとは

最初は忙しいからやらないつもりでいても、いつの間にか苦手になり、苦手になるとますますやらなくなり、やらなくなると出来なくなるという、その悪循環の先にあるのが、じつはボケ症状です。

ということです。