レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術
レバレッジ人脈術
posted with amazlet on 08.01.04
本田 直之
ダイヤモンド社 (2007/12/14)
売り上げランキング: 38

本田直之さんの最新著書。レバレッジシリーズの最新刊、人脈に関するものです。最初に本書のタイトルを見たとき、ここでいう「レバレッジ」とはどういう意味だろう?と考え、すぐに飛びつこうとはしなかった。結局Amazon経由で購入したので内容はわからず手に取ったという状態ではあるのだが。
ここでいう「レバレッジ」と「人脈」という言葉を見て、人脈というレバレッジを使って自分を持ち上げるという事を意味しているのか、それとも自分の資産となる人脈というものをレバレッジを効かせて広げていくということなのか。その部分がどうもぱっとこなかった。しかし、本書を読むと、そのどちらでもないことがわかる。レバレッジシリーズを読んできている人にとって、本書に書かれている部分部分は、別の著書にも書かれている事であることだと気づくが、本書は本田さんの人脈に関する考え方に絞った書かれ方をしているので、人脈を広げたいと思っている人ということではなく、社会人として1読するに値する本ではないかと思う。
GiveやTakeといった考え方ではなく、Contributionという概念こそが人脈形成には必要であるという考え方をベースとし、その考え方をどのように生活に反映していくのか。それが重要であり、自分の態度やメールの仕方だけではなく、相手の態度やメールの仕方にも言及し、語られる。その本田さんの視点を通して、自分が会ってきた人との食事や会話を想起すると、相手にとって失礼なことをしていたかもしれないなどと考えたり、また今後、どのように接していく必要があり、人から頼られる存在となるのだろうかと考えないわけにはいかない。