ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性

久しぶりに本日読んだ本の感想をば。
タイトル、その名も「ウェブ炎上」大体予想はしていたけれども、やはり事例集になってしまうような気がします。もちろん事例から学ぶことも多いし、後半に書かれている文章


  • これまで起こってきた現象が、これからも形を変えて起こり続ける。
  • これまで起こってきた現象が、これからは形を変えて起こり続ける

という部分が重要だろう。

様々な事例を読み、その話題が出た時点で最初から導かれる結論が内在されていたり、所謂”デマ”が一人歩きする事例などを挙げる。
ウェブとの付き合いかたとして、やはり情報を鵜呑みにしない。。。という事ではなく、言葉だけで人または、その文章の内容を信じさせることは難しく、その言葉が独り歩きをすることが考えられるので、自ら話題を出す場合、一次情報を必ず引用またはリンクすることが重要だと考えられる。また、逆にインターネットで情報を取得する場合、検索などにより、自分の予想や意に即した結果を得ることができることを肝に銘じ、一次情報を自分で探すこと、一次情報にリンクされていない話題は、その文章を読んだ時点において、信頼をしないこと。そして何より一次情報が信用にたるものであることを見抜かなければならない。それは個々人に求めるのは難しいのかもしれないし、だからこそテレビや有名ブロガーの取捨選択された情報を好むのかもしれない。もちろん、有名ブロガーのエントリを読む理由は多岐にわたると思われるが。

人がブログなどにエントリまたは書き込むのは、何か出力したい内容があるからだ。日記のようなものでも、偏った主張でも、必ずアウトプットしたい何かがあるはず。主張をするにいたる過程も、おそらくあるはず。

どちらにしても、まず自分が何か物事を主張したいとき、どのように一次情報をリンクしたり、引用したりしながら話を進めていくのかを考える事がひとつ。そして、筆者の主張するとおり、今後も今までインターネットという世界で起きた事例に似たようなことが起こる、または形を変えて起こると考えられるので、その情報とどのように付き合うか、どのように見極めるべきか。それが重要だと思う。