劇的ワンペーパー One-Paper Magic


劇的ワンペーパー One-Paper Magic


劇的ワンペーパー One-Paper Magic

  • 中野 雅至
  • 出版社:光文社

ほんのページ数の割りに、得るものが少なかった。
アマゾンのレビューでも辛口なコメントが目立つが、ビジネス社会では時間を割くことが非常に難しい。そのため、要点を絞り、かつ見やすい、わかりやすい資料を作成する必要がある。そのためには、1枚でまとめ、かつ読みやすいレイアウトを保った資料とする必要がある。
簡単に身につくものではないが、読み返したり、他人に読んでもらうことにより、よりよい資料を作成することができるようになるだろう。

ダラダラ書いた文章ではなく、短く書いたとしても、内容の前後を入れ替えてみる事や、カテゴリー分けをしてみることにより、より相手に理解される資料となる。自分の企画を通すにしても、長いプレゼンによって、内容の本質がつかみにくいものや何の話をしていたのかがわからなくなってしまうようなプレゼンでは採用されることも少ない。相手の心に働きかける作用も少ない。そのようなプレゼンや資料作りから脱し、端的でわかりやすい資料作りを心がけることこそが重要である。

端的な資料作りをする場合、日本語の知識や矢印などの記号の使い方が重要になってくる。“白鳥は白い”のような文章など、文法や意味合いが考えられていないもの、2つの言葉が類似してしまうことにより、境界があいまいとなってしまうことなどを防ぐことが重要だ。そして、矢印一つとっても、たくさんの種類がある。その使い方を誤ると伝えたい内容が、うまく相手に伝わらなかったり、逆の意味にとられてしまうこともあるかもしれない。

そういうことを防ぐためにも、日本語の使い方や記号の使い方を再度見直す必要があるかもしれない。これは、忙しいサラリーマンにとっても、重要なことであろう。

日本語の使い方で思い出したのだが、自分が中学生の頃、「筋肉痛が痛い」と言ったところ、先生に注意されたことがある。そのときに「白鳥は白い」という言葉も同時に教えられたのを思い出した。