進化しすぎた脳


進化しすぎた脳


進化しすぎた脳

中高生と語るわりには、結構高度なことが書かれていると思う。大学で習った大脳に関する分野が色々と思い出された。大体知っていることであったので、読みやすかったが、中高生にもわかるように興味深く、また口語で書かれていることも良い。

脳はなぞだらけの器官ですが、色々と考えていると、どうも袋小路にはまってしまう。
記憶のメカニズムやニューロン同士の電気的なやり取り、脳内物質によるやり取りなど、色々とわかってきたが、ところで、その情報の始まりはどのようなものなのだろうか?
意識することなしに脳の中を電気信号が流れ、ある伝達は強化され、またある伝達は消去される。
視覚の場合、目から入ってきた外部情報が始まりとなり、第一次視覚野などをとおり認知されることとなる。しかし、外部からの刺激に誘発されない情報の伝達もあるような気がする。

最後のほうで、意識という世界にも足を踏み込んでいるが、なかなか読みごたえのある本です。
ブルーバックスの本を久しぶりに読みました。