世代ウェブ グーグルの次のモデル


次世代ウェブ グーグルの次のモデル


次世代ウェブ グーグルの次のモデル

  • 佐々木 俊尚 (著)
  • 出版社:光文社

佐々木俊尚さんの本は3冊目。前回読んだ本が一番よかった。ウェブの次の流れを読むことは非常に重要である。

ゲマインシャフトゲゼルシャフトの話に伴って、RSSフィードに関することが述べられている。
さまざまなジャンルのRSSをリーダーなどに登録しておくと、毎日膨大な数のニュースなどの情報が配信される。しかし、個人のブログでいうならば、このブログもそうだけれども、その人の各内容は多岐に渡り、いらない記事(興味のない記事)までリーダーで取得することとなる。RSSは大体普及したと言ってもよいと思うが、今度は内容を検証するものが必要となるかもしれない。
それは検索ツールなのか、またはタグによるものなのか。

加えて、本書と関係がないのだが、企業広告というものを考えると、何かしっくり来ない部分がある。テレビCMの崩壊やインターネット広告の台頭などが言われているが、主観的には動画広告はテキスト広告に勝ると思うし、モノが移っているだけのCMよりは人が出ているCMのほうがインパクトがある。
子供は生まれて数ヶ月、30センチ程度先までしかハッキリと見えないようだが、人の顔というものに非常に興味が強い。それは大人でも同じではないかと考えている。新聞や雑誌の広告を見ると、人の顔が載っている場合、そこにまず目が行くと自分では感じている。
インターネット上でもFlashを使った動画広告やミニゲーム広告がある。私が以前好きだったものはPanasonicのノートパソコンの広告とIBMの企業向けストレージサーバーの広告だった。Panasonicは動画広告で、タフブックのものだったが、何か目をひきつけられる広告だった。テキスト広告は頭の中に残らず、すぐに忘れてしまうものだと感じている。たしかにテレビCMは非常に広告費がかかり、インターネットとは比較にならないほどだが、効果で比較するとどうなるのだろうか。
また、ウェブサイトは数え切れないほど存在し、クリックした、または契約や購入して初めて費用が発生するとはいえ、効果や再び購入してくれるのかどうかは甚だ疑問を感じる。
解決策は思い浮かばないが、ウェブ上の広告も動画広告が増えてくるとは予想しているが、テレビCM崩壊などという言葉には疑問を感じている。



メモ
友愛に基づく小さなコミュニティ:ゲマインシャフト
ルールで規定されて動いていく大きなコミュニティ:ゲゼルシャフト

P.186 「グーグルは、そのキーワードをなぜ彼がその瞬間に使ったのかは、理解できない。」「過去しか見ていないからだ。」