携帯電話のキャリアとMNP問題

シェアありきではなく,顧客一人ひとりの満足を追求する---NTTドコモ

このニュースを見て、auが有利だというニュースも流れているけれども、その考え方こそが重要なんだよなぁと深く考えてしまった。シェアが1位であり、2位以下に攻撃を仕掛けられるのを恐れて述べたようにも思えるけれども、やはり「シェアありきではなく、顧客一人ひとりの満足を追及する」ことが企業経営でもっとも重要なことなのではないでしょうか。
弱みの克服、「iチャネル」を導入することで携帯電話の利用方法を変化させ、クレジットサービスのポストペイ方式や、プリペイ方式の導入により、さらに携帯電話の使用用途が変わってきた。いや、むしろ変えてきた。
より生活の中へ中へとはいっていく。親が評価したものは子供にも広がるという考え方も確からしく見える。auは主に若者へのマーケティングを活発にやってきたと思う。でも、どうだろう。ファミリー割引というものが存在するが、それがあることにより親が子供にキャリアを強制するのだろうか。それとも子供が親にキャリアの統一を頼むのだろうか。
携帯端末の買い替え、特に番号やメールアドレスを捨てて新規に購入するという人は年齢が低い人のほうが多いだろう。親の世代になると仕事で使っている人も多いし、プライベートにおいても番号が変わったことやメールアドレスが変更されたことを通知するのが面倒だと感じる人も多いだろう。auでは、そういう人へ対し、アドレス等が変更した旨の通知を行うサービスがあったかと思う。
若年層のほうがキャリア変更に柔軟性があり、今までは親に対するマーケティングのほうが重要だったのかもしれない。一方で、親の世代になるとメールより電話のほうが重要度が高いのではないかと感じる。その点で言えば、今回のMNPは恐ろしいのかもしれない。メールをほとんど使用しない親世代に対しては非常に有効と言える。この機会に親世代に対するマーケティングを強化することが勝率を決めると思われる。
そしてMNPに対応しているDocomoauSoftbank Mobileの中でスマートフォンを導入することにより、勝率が変わる可能性がある。番号は変わらず、メールはPCのメールでよく、Skypeなどを入れることで通話料を抑えることもできる。この3社の中で先手を打ったのはSoftbank Mobileである。Docomoスマートフォンは法人のみの提供であり、とても先手を打ったとは言い難い。
さて、MNPが落ち着いた頃にはどんな結果が待っているのだろうか。