新・富裕層マネー―1500兆円市場争奪戦

富裕層および超富裕層と呼ばれる人たちをめぐる、金融業界の動き。
欧米を中心に発展したプライベートバンク。日本のプライベートバンクはまがい物だと指摘している。まだまだ日本の富裕層への対策は始まったばかりで、海外に比べ遅れていることは間違いないだろう。
ここ最近は、日本でもラップ口座という名前をよく目にするようになった。一任勘定の分類となるとは思うけれども、この動きも富裕層をターゲットとしており富裕層を中心に関心が高まってきている。
富裕層を制するためのサービスを金融機関は研究し、事細かい要求にこたえようとしている。欧米の富裕層へ対する応接は、非常にくつろげるものとなり、デザイン等も考え抜かれている。一方、日本の富裕層への対応は、企業にある黒い高級ソファーとなり、企業という概念から離れられないでいる。個別に応対するものの、“窓口”での応対に変わらないところもあり、その点では日本も欧米の金融機関に学ぶところがあるのかもしれない。