小売業の憂鬱

昔、学生の頃にアルバイトをしていた先で、様々な指導をしてくれた社員。
年齢も近いし、明るく楽しそうに仕事をしていた。

2か月ほど前に、ばったり駅で会った。聞いてみると、現在は店長をしているという。
会社の帰りによく寄る場所にその店はあった。
昨日はまっすぐに帰る予定だったけれども、ふらっとその店に寄ってみた。
店長は不在だった。
お店で買い物をしてレジを済ませると、私服姿の店長が。。。

聞いてみると、その日は休日らしい。
久しぶりということで、食事に行った。
仕事はほぼ終電で帰るか、もしくは電車がなくなってタクシーで帰る日々。
前年対比では売り上げが上がっているけれども、キャンペーン商品などの売り上げが悪いため
本社の会議で吊るしあげ。
自分の店の人間関係はごたごたしている。

こちらから、一方的にしゃべっていたけれども
何とか励まそうと、色んな話をした。
上司に恵まれていないのもあるけれども、今まで凄くいい上司の元で仕事をしてきた彼だから
今度は彼が他の社員やアルバイトにしてあげる番だろう。

時給に換算すると、かなり低いお金でやっているとは思うけれども
何より朝起きた時の憂鬱感。自分の時間が全くない生活。休日も職場へ通う。

立地はすごくいいし、何か工夫のしがいがあるような気がして
あーしたらどう? こーしたら売れるんじゃない?などと
言いたい放題だったけれども、少しでも店の集客が増えればいいんじゃないかな。
まずはお店に人をいれること。
人が入って、買物カゴを持てば自然と買う商品は増える。
その原点をもう一度見てみる必要があるのかもしれない。
キャンペーンの商品はプラスワンとして買ってくれたらいいわけだし。

まだまだ彼の店を変える方法は沢山あるのかもしれない。
少しでも彼の立場が変わればいいなと思った。