森美術館 万華鏡の視覚

森美術館で現在行われている「万華鏡の視覚」へ行ってきました。

光が織りなす芸術というか,気づくと2次元だったはずが3次元に見えてきたりする不思議な世界。四角だと信じてた部屋が四角に感じなくなる不思議。遠くで発せられている音なのに,なぜか耳元で聞こえる音。
結構不思議な世界でした。芸術に疎い自分にとっては,ふーんって思ってしまうというか,ぱっと見るだけではなんだかよく分からないという作品もあったけれども面白い作品も沢山あった。

暗い部屋に沢山のミラーボールが垂れ下がっている部屋があるんだけど,その部屋は四角だと知りつつ,全く四角に感じない。それはミラーボールの光の屈折の仕方をよく見ていると,壁にあたったミラーボールの光の曲がり方から壁が湾曲しているような錯覚を覚えるからなんだろう。
デジタル的な音が壁から発せられる箇所があったけれども,あれは音を聞くポイント(場所)が重要なんだと思う。場所によっては本当に耳元からノイズが聞こえて,凄く不思議な気分になった。でも,音の出ている場所に近づくと,それほど不思議な気持ちになることがなかった。
今回は音声案内を使わなくて,ちょっと失敗したと思ってたけど,この耳の近くで聞こえるノイズの箇所では,音声案内を使わなくてよかったと思った。ちょうど作品の内容が書いてあるボードあたりで,凄い不思議な音が聞けたからだ。
値段も手頃だし,光と音の世界。一度見てみてはいかがでしょう。

森美術館 万華鏡の視覚