2週間で小説を書く!

2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)
清水 良典
幻冬舎 (2006/11)
売り上げランキング: 42058

本日は趣向を変えて。
本書は小説家の実情を書きつつも、数々の小説の一部を例示しながら、書き方やポイントをわかりやすく説明しているものである。文字が書ければ誰でも小説を書くことが出来る。小説をほとんど読まない人ですら、小説家を目指しているということは全く珍しくないらしい。著者は本書の中で、はっきりと書いてはいないけれども小説を書く者は、普段から多少なりとも小説を読むべきだと言っているように感じる。自分が書きたいように書いて、批評を待つという姿勢だけではなく、他の人の小説や有名な小説を読むことで学ぶことも多いという事が暗に示されているようだ。
とはいっても、小説家を志すもののために実践プログラムとして本書が書かれている。文字から景色、音、感触、寒暖、風など、そういう視覚だけではない様々な五感に訴えるような文章作りが大切。人物は特徴的な名前や身体的特徴を書くことも効果的だ。