さようなら!「あがり症」―10人から100人の前でラクに話せる

さようなら!「あがり症」―10人から100人の前でラクに話せる (DO BOOKS)
麻生 けんたろう
同文舘出版 (2006/09)
売り上げランキング: 1150
おすすめ度の平均: 5.0
5 就職活動中の方は参考になりそう
3 一言感想。
5 こりゃ使える!

「あがり症」を克服するための方法が書かれている書。準備、心構えを十分に行うこと。そして十分に行ったとしても本番で何が起こるかわからない。頭が真っ白になったとしても、それを味方に出来るかどうか。いや、味方にするために自分を騙す方法と言った方がいいのかもしれない。そんなハウツー的なものが「思考」「準備」「対処」という3つの大枠にしたがって書かれている。1つの方法は2〜3ページにコンパクトにまとめられている。
「思考」では、大体の場面で使うことが出来る。それは「あがり症」を発症する原因を精神的な面から捉え、自分の思考の変化、または「あがる」ための原因に気づかせるという働きを持つ。
「準備」では、手足を使った「準備」もあれば、実際に話す内容の組み立て方なども含まれている。ただ、この部分は実際にどんな場面で、どんな内容を話すのか、原稿は見ながら話すのかなどによって、多少異なる部分があり、取捨選択する必要が出てくると思われる。というのも、中には場数を踏むことで習得できるものが含まれているように感じるからだ。
そして「対処」では、実際に「思考」や「準備」を行ったにも関わらず、本番であがってしまった場合の対処、頭が空白となってしまったときの対処方法が書かれている。
この「思考」「準備」「対処」の部分を軽く読むだけでも効果があるかもしれない。原稿を見ずに相手を納得させたり、自分の気持ちを伝えきるようになるには、やはり場数の問題かもしれないけれども、多少なりともあがらずに話せるようになるための最短コースとして、本書を一読しておく価値はあると思う。