世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく


中高生向けに書かれた書のため、カラーで絵や図ばかり。読むという視点に立てば、ゆっくり読んでも30〜40分くらいで読み終わるものです。でも、この本の内容は、実際の社会で生きるために重要なものでしょう。わかりやすく記載してあるからこそ、社会人の人にも理解してもらいたい。そういう書だと思います。
本の学校教育に関する批判は昔から存在しており、議論が弱いと指摘されれば声高に「ディベート」という言葉が流行り、学校でも取り入れられることがあった。私自身、そういう授業を数回受けた。ただ、本当に必要な技術は本書に書かれているような問題解決能力なのだろう。教科書に沿った1面的な知識しか教えない教育にこそ問題があるのかもしれない。まぁ、その部分は頭の良い専門の方にお任せするが。
問題解決能力を育てる上で、継続的に繰り返す必要があると思うが、中高生でこの部分を再現するにはどのようにしたら良いのだろうか。もちろん父母や教師が補助する必要があるのだろうけれども、パソコンという道具を得た社会人にこそ、強力な武器となるものだろう。ただ、いきなり実行しろといわれて、すぐに出来るものではないと思う。