ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

あまり表に出てこない話題。インターネット上では、それなりに話題となっている問題のような気もするが、実際にテレビ、雑誌だけに接している人にとっては、認知されにくい問題かもしれない。
社会の闇の部分。そして、社会の25%の人々は生活保護水準の収入しかないという。

昨日ちょうど会社の上司から「若いときの貧乏は楽しいけど、年をとってからの貧乏は悲惨だぞ」と突っ込まれたことを思い出しました。
本書は実際の統計やグラフなど、実データをもとに書かれた部分と、実際にワーキングプアと呼ばれる、または呼ばれてもおかしくない人々へのインタビュー部分で構成され、その部分が交互に登場する。正社員よりも派遣社員という雇用形式が増加し、いつ切られてもおかしくない不安定な状態にある人々が増加している。人件費の削減が可能だし、契約を切ることが簡単にできることもある。
そんな社会の闇を垣間見て、未来を描けずにいる自分をふと考えてみたりした。

今の日本という国を知るには、一度目を通してみたほうがよいかもしれない。
ワーキングプアという崖に直面したときのために。