インターネット経由の電話の普及を想像する。



インターネットを使った電話産業が海外で次々と出現してきているらしい。

Skypeが先行しているとは言え,まだまだ一般的とは言えない。

非常に実感することが,パソコンやインターネットに関する知識・情報は一部の人しか知らないという事。普段パソコンを使用しない人や,特定の事意外には一切触らないという人は言うまでもない。Skypeのようにダウンロード・インストールをして。。。という世界にはまだ入りきれない人が沢山いる。

余談だが,ついこの前050番号をお店の会員登録の用紙に書いただけで首を傾げられてしまったのだがその一つをとってみても,IP電話は普及していると言われるがやはり一部の人だけのものなのかな?とこちらが考え込んでしまった。

とにかく,IP電話普及のようにネット経由の電話が普及するためには

1.ブラウザ標準搭載

2.パソコンにユーザー登録する際に同時登録。

これが必要ではないだろうか。

IP電話が普及した理由は,恐らく価格面ではないかと思うのだがただ「IP電話が無料で導入できます」と言っていたのでは普及はしない。家電量販店やパソコン専門ショップなどでISPの方や,アルバイトの方などが会員獲得のために宣伝をしているからだろうと思う。「IP電話」という言葉を聞いて,ネットで調べるという人はそれほど多くはないと思うし今では年齢層など全く関係なく加入しているような状態だと思われる。

恐らく現在,ウイルス対策ソフトでSkypeに対して警告が出るかはわからないがパソコンを使用しない人にとって,警告=遮断を反射的に選ぶという人も少なくない。少し脱線するが,原因としてアプリケーション名が表示されないからではないかと思う。Skypeはその名前でわかるのだが,警告画面に出てくるのは.dllファイルであったり.exeファイルといったファイル名が表示される。 一体,何のソフトだ?と思うことがあるとするならば,それは遮断せざるを得ないと思う。また,遮断・許可したものの設定を変える画面がどこにあるのかを知っている人が非常に少ない。これも一つの原因のように思う。

だがブラウザに標準搭載され,パソコンに詳しい人はPlug-inや機能拡張をして特定のソフトをインストールするという世界になったとすれば,インターネット電話が広く普及することは間違いないしコールセンターなどへの電話の簡易さとパソコン画面を見ながら聞くことが出来るというメリットは非常に大きい。もちろん店舗に出向いて話を聞いたりすることが出来る。だが,個人的な印象だが店舗だと雰囲気に飲まれてしまい,考える暇なく契約をしてしまったりその店舗にとって非常に有益な商品を紹介されるという思いがあり,ちゃんとネットで調べて比較した上で店舗に出向いて最終決断を下そうとも思う。

インターネットが普及をして,個人一人一人が情報を発信できるようになった。商品の比較や共有,口コミなども拾いやすくなった。ここ最近ではブログ検索をはじめ,ブログから商品についての感想・感情などを拾い出すツールを企業向けに発売する等企業にとっても感心は高い。パソコン画面のクリック一つで,その企業に電話が出来たりすると間違い電話もなくなる。企業側にとってもフリーダイヤルという形式で経費をかけるのではなく,インターネットの電話を普及させることによりコストを抑えられ,利用者も無料という事になれば導入に対するメリットは非常に大きい。お互いWin-Winになることによって,爆発的な普及となる。

もちろんブラウザ標準搭載というのは「独占」の問題も絡むので非常に難しいとは思う。今現在,インターネットの中で起きていることはインターネットの世界を全く知らない人にとって未知の世界。 その情報の格差が非常に大きい。

IPv6ワンセグおよび地上波放送の影響がどの程度なのかが知りたくもある。携帯電話でテレビを見ながら情報を取得。そのまま電話へと繋がっていったり携帯電話,パソコンからの家電操作。地上波で情報を見ながらそのまま電話をかける。こういったことが始まってくるとは思う。ただ,まだネット経由の電話が普及していないが普及すればもっと操作が簡易に,便利になる。通販にしても見ながらその場で電話がかけられた方が,企業にとってもユーザーにとってもメリットがあることだろう。日本ではまだ導入にこぎつけていないが,いち早く米国で電力線通信が始まるのでそういった動向も加速してくるのではないか?とも思っている。

もしこの動向が加速するのならば,わざわざ店舗に出向く必要もなくなってくる。完全に店舗が必要なくなるとしたら,使用する側の知識の向上だけではなく,いかにネット上に知が整理されているのか。ここに尽きる気がする。